2008/11/20

いくつかのアイデア

半年、もしくは一年の間に仕掛けたいアイデアがいくつかある。バラバラと頭の中に点在していたものが、ひとつひとつ繋がりだしている。展覧会は終わったが、一段落はしていられない。僕の場合、霧に包まれたように先が見えない時期もあれば、今のように霧が晴れ出す瞬間がある。ローランの来日が非常によい刺激になっている。渡欧スケジュールはまだ決まっていないが、それまでにやることが山積みになっている。デザインコミッティーの非常に楽しそうなメンバーと週末は金沢で開催される杉本博司展のオープニング兼金沢旅行に行く予定。僕は土木の世界でやっていくつもりだが、今の土木の流れとは違う道が見えてきている。

2008/11/18

来日

事務所のボスであるローランが来日した。1週間ほどの滞在。講演会を2カ所、仕事のミーティング、現地踏査とかなりの過密スケジュールとなった。彼にとっては非常にハードな来日だったように思う。僕自身にとっては、ローランとたっぷり話す時間もあり貴重な刺激的な時間だった。講演の内容を聞いての僕の感想としては、僕の想像以上のことを彼は考えていることがよくわかり、自分の身を置く環境のすごさを改めて実感した。橋もしくは構造の世界で、彼は恐らく世界のトップ5に入る人になると思う。というのも、意匠と構造、デザインとコストといった対立しがちな問題を彼は軽々と乗り越える。この辺りに関しても非常に刺激的な内容の話を移動中に聞くことが出来た。本をまとめる時間さえ彼にあれば、もっと知られる存在になると確信している。

それにしても、移動中、常に仕事のことが頭にある人だった。道ばたで突然スケッチを描くこともあれば、徹夜でアイデアを考えていた日もあったようだ。

僕は建築を学び、建築を離れながら漂流し、今の環境にたどり着いた。はっきりと常に先が見えていたわけではないが、自分のやりたいことが最近はっきりしてきている。ネイ&パートナーズ、東京土木ソサイエティともに僕にとっての新しいスタート。

世界を見ても土木でクリエイティブな思考を持つ人間は少ないそうだ。東京土木ソサイエティの話も彼に伝え、今開催されている展覧会も見てもらった。彼自身非常に興味を持ってくれたようで、今後いろいろな面で協力してくれるようだ。今回の来日、慣れないアテンドで身体的には疲れた面もあったが、非常に心地よい疲労と、なにより楽しかった。ネイ&パートナーズの日本初のプロジェクトまで確実に近づいている。