2013/11/26

1年が経って思うこと

日本に戻って一年が経つ。日本の現在の状況も、自分たちの位置も、だいぶ掴めてきている。なぜ日本で橋梁や土木のデザインが難しいのかも。さらにいうとその問題点は、行政や制度の違いだけではない。もっと根本的な部分に問題があることがよくわかった一年だった。そしてそれがあるが故に、Ney & Partnersができることがあるし、僕自身どのようにビジネスとして成立させながら、道を切り開けばよいかが見えている。

いろいろ問題があるので、具体的に書けないので抽象的になってしまっているが、上述のことがわかった故にプロジェクトを日本で創り出すことができている。一つ言えるとするとその答えは、デザイナーでも建築家でも構造エンジニアでもなく、彼らにも見えていない方向にある。なので、道は険しい。


2013/01/11

技術も意匠も重要。どちらかに偏らないこと、もしくはそのバランスを判断できることが最も重要なのだと思う。当たり前のことが日本に限らず、欧州でも理解できない人が意外と多い。

場所によってコンテクスト、社会のシステムも人の考え方も様々で、その中でそれらをどのように解くかが本当の意味での「デザイン」

でも、言葉はあくまで言葉なので、まずは実作が日本にないと空虚な感じになってしまう。


2012/10/15

日本

日本に戻って2ヶ月があっという間に過ぎた。1週間ほど休みをとったが、それ以降は事務所開設と同時に新しく仕事が入ったり、出張があったりと慌ただしい日々になっている。欧州から戻ってみると日本は生活のスピードが早い。早すぎる。ブリュッセルという小さな街にいたこともあるのだと思う。

帰国後最も大きく感じるのは、東京は、極端に人工的に綺麗な場所か、殺伐とした混沌か、居心地のよい空間を見つけるのに苦労する。ただ1点、ゴミがなく異常にきれいなことは日本だと思う。また東京に限らないが、他人との距離が遠い。コミュニティと騒ぐのも無理はない。ヨーロッパが全ていいわけではなく、向こうは向こうで面倒な事や不便さがたくさんあるのだが。

11月にはオープニングも予定している。準備も佳境に入る。

そういえばこんなニュースも。国際コンペまで実施した平和大橋歩道橋が建設中止。国際コンペと大きく謳って、この結果はあってはいけないことである。自ら道は切り開くしかないのが今の日本の現状なのだと思う。