2009/09/24

ローラン・ネイ講演会 東京

ローランネイ講演会「Freedom of form finding」
第2弾は東京です。

日時 2009年10月6日(火) 18時00分ー20時00分
場所 早稲田大学西早稲田キャンパス(旧大久保キャンパス)55号館S棟2F第3会議室
主催 早稲田大学景観デザイン研究室
企画  TOKYO DOBOKU SOCIETY / Ney&Partners
お問い合わせ 03-5286-3989(早稲田大学景観デザイン研究室)
参加費 無料

ものには「かたち」がある。「かたち」には成り立たせるための仕組みがある。美しいかたちは美しい曲線を持ち、自然な力の流れを創りだす。また、美しいかたちは美しい幾何学によって構成される。かたちと力、かたちと幾何学、これらは密接に係わり合いひとつのオブジェクトを生み出す。ある種のかたちが創り出す新しい力の流れを探しつつ、同時に美しいものをピックアップするというアプローチによって、この事務所の作品はできている。

会場の地図は下記です。
http://www.waseda.jp/jp/campus/okubo.html

2009/09/16

言葉


”かたち”とは思考の結晶であるがゆえ共有されうるものであるが、実は非常に個人的なものでもある。

僕のこの一年で得たものは、ふと頭に浮かんだこの1行に凝縮されている。

2009/09/11

10月の講演会

今年もローラン・ネイ講演会を日本で行います。
第一弾は熊本です。
タイトルは、Freedom of form finding ver2.0。
昨年の内容のバージョンアップ版です。まだ詳しくはかけませんが、新しく加えられるプロジェクトが興味深いはずです。彼自身の思考が、今年の初めに取り組んだプロジェクトを経てよりクリアになってきています。

日時 2009年10月7日 16時10分ー17時40分
場所 熊本大学工学部百周年記念館
主催 熊本大学工学部社会環境工学科景観デザイン研究室

この模様はいずれここにも書きますが、
僕個人として注目は、かたちと力の関係の新しい解釈です。
これまで構造の世界では、力学的に合理的>美しいかたちという方向が一般的です。しかし、ある種のかたちが創り出す新しい力の流れを探し、その中で美しいものをピックアップするというアプローチによってこの事務所の作品はできています。そこでは、力学が絶対的に支配する世界において、感覚的な部分が入る余地が生まれるのです。つまり「かたち>新しい力の流れ>美しいかたちへ」という方向です。微細だけれども決定的な違いがそこにはあります。まだ、日本語でうまく言語化できていませんが、このことが講演で紹介されるはずです。

一方で、非常に明解で論理的なプロジェクトごとの戦略の立て方、プレゼンテーションも合わせて紹介されるので、なぜコンペに勝てるのか、こういったユニークな橋梁においてクライアントの理解が得られるのか、そういったことも垣間見れるはずです。聞き終わる頃には、自然となぜこのようなプロジェクトが可能になったかが理解できると思います。昨年の講演会もそういった感想を多くの方から聞きました。

すべて英語ではありますが、アニメーションなどビジュアル的な解説が中心なので、言葉を超えて理解できると思います。
日本向けに、これ以外にもこれからいろいろ準備して、少しずつ実現させていくつもりです。

2009/09/10

さあ、コンペ

フランスのダンケルクという場所のコンペに参加します。
おととい、敷地を見に行きました。第二次大戦で破壊された町で、今ある建物のほとんどは戦後のもののようです。ちょうど今街を再開発しようとしているので、この一環で架かる100mほどの橋梁のコンペです。

写真は北海。風がすごかったけど、いい雰囲気。
うまく手を入れていけば魅力ある場所になると思います。
今回のコンペ、チャンスはあります。でも締め切りまで2週間。
さあ、どう組み立てよう。





風で砂がまって本当にこんな色。海も淡い色。

2009/09/05

ダボス

チューリッヒから2時間、ダボスに到着。高原のリゾート地。
空気がひんやりと心地いい。光の感じからだろうか、緑の色も街の色もすべてがひんやりと淡く見える。
ダボスには3日間の滞在。キルヒナー美術館などいくつかみたい建築があったからここに行くことにしたのだが、よかったのはダボスを含むスイスの山間部の風景だった。




ここで感じたのは建物よりも自然の色がとても淡く心地よかったことと、山間部の鉄道や道路などインフラがしっかりとデザインされていること。今回乗ったベルニーナ急行はまさにその最たるもので、標高差2000メートル近くを山間部を抜け走っており、数百のトンネルや高架橋によってできている。氷河のある風景から、イタリア北部の明るい風景までを3時間ほどでゆっくりと走る。淡く緑がかかった氷河の雪解け水。日差しは強いけれど淡い空の色。様々な色に出会える。




鉄道を途中下車すれば、自然がそのままそこにある。無数のトレッキングコースがあり、柵などはなく、必要最低限の案内があるのみ。自分で安全を考えながら歩く。全くの自然ではないが、必要最低限の人工物があることで自然と人の風景がちょうどバランスよく調和している。最低限のインフラがしっかりとデザインされている。




インフラの重要さをしっかりと理解しているのは鉄道のなかで流れるアナウンスからも感じられる。ポイントとなる高架橋やトンネルについて、エンジニアがつくったものであることをしっかりと解説している。こういったことが共有されていることは本当にすごいと思う。よくスイス人は、学生でも文字の扱いやデザインの基礎がしっかり身についていると聞くことがあるけれど、そのわけが少しわかった気がした。頭で理解するのではなく、感覚として入ってくるものがここにはある気がする。

2009/09/02

チューリッヒ、2日目、Gigon&Guyer

2日目。この日は市内を散策。まずは泊まったホテル近くのLowenbrauという工場を改修してアートスペースにしている場所へ。



ところが。。。。8月中はなんと夏休みでほとんど閉まっていた。。。。アート系中心のKunstgriffという本屋さんもここにあるのだが、そこもお休み。。。。外から見れるJenny Holzerの作品くらいしか見れず。まだこの一角は今後改修されていくらしくGigon&Guyerによる改修後の模型が玄関に展示されていた。工場の荒々しさがそのまま残っていて空間としてすでに魅力的。





チューリッヒ大学。Gigon&Guyerの改修部分。ビビットな色が心地いい。微妙な色選び方と光の感じなのだと思うがビビットだがきつい感じはなくやわらかく明るい印象。アトリウムの中は入れず。帰りにOrell fussliという大型の本屋さんをのぞく。





同じくGigon&Guyerのシグナルボックス。実際に見た印象は、写真よりもっと色が強い印象。色によって一つのオブジェとしての存在感がある。機能を超えて、物質として存在している感じが結構好き。周囲が現場小屋や駐車場でごちゃごちゃしているのが残念。昔の写真のようにぽつっと建っていたらよかった。この後、burodiscountというグラフィックデザイン事務所のショップによろうとしたが水・金・土しかやっていないため後日に。



この日の夕食は駅前にあるNoodseeという魚介サンドのお店で食べる。魚介はどうかと思ったけど混んでいるお店だったので入ってみると結構いける。でもやっぱりフライにタルタルソース。ちょっと重たかったので帰りにヨーグルトをスーパーで買って帰る。ヨーロッパでは珍しい遅くまで開いているスーパがあるのは便利。このヨーグルトが絶品。でも名前を忘れてしまった。。。