2012/04/19

表現とか新しさとか

表現とか新しさとか革新性とか以前に、潜在的なニーズを読むことや、どのように社会と接点をもつかという基本的なことが重要だと考えている。今の環境に来て、ますます社会との関係の中でのデザインに僕自身の興味は向かっている。

特に日本での公共空間でのデザインにおいては、デザイン以前にやらなければ行けないことがたくさんある。ここを忘れてしまうと、いつまでたってもこの職能は社会から離れた場所に位置づけられたままになる。だからといってコミュニティーといってしまうのではなく、「モノ」として社会に定着させていく方法があると思っている。そのためには、ありきたりだが広くみることが必要で、あたりまえのことの中にヒントがたくさんある。

日本で欧州のようなコンペの機会を待っていても何も始まらないし、世の中はその方向に流れていない。まずは土壌を耕す時間が必要だ。

復興について

来月小さなワークショップがBozarで開催される模様。最近知り合った日本人建築家が関わっている。復興に関して直接するべきことはしばらくないと思っていたが、今年にはいってからいろいろと考えるきっかけがあり、少しずつ考え始めている。

安全という名でたちあらわれてくるものが、「適正なデザイン」であるためにできることがあるといまは思っている。