今年もローラン・ネイ講演会を日本で行います。
第一弾は熊本です。
タイトルは、Freedom of form finding ver2.0。
昨年の内容のバージョンアップ版です。まだ詳しくはかけませんが、新しく加えられるプロジェクトが興味深いはずです。彼自身の思考が、今年の初めに取り組んだプロジェクトを経てよりクリアになってきています。
日時 2009年10月7日 16時10分ー17時40分
場所 熊本大学工学部百周年記念館
主催 熊本大学工学部社会環境工学科景観デザイン研究室
この模様はいずれここにも書きますが、
僕個人として注目は、かたちと力の関係の新しい解釈です。
これまで構造の世界では、力学的に合理的>美しいかたちという方向が一般的です。しかし、ある種のかたちが創り出す新しい力の流れを探し、その中で美しいものをピックアップするというアプローチによってこの事務所の作品はできています。そこでは、力学が絶対的に支配する世界において、感覚的な部分が入る余地が生まれるのです。つまり「かたち>新しい力の流れ>美しいかたちへ」という方向です。微細だけれども決定的な違いがそこにはあります。まだ、日本語でうまく言語化できていませんが、このことが講演で紹介されるはずです。
一方で、非常に明解で論理的なプロジェクトごとの戦略の立て方、プレゼンテーションも合わせて紹介されるので、なぜコンペに勝てるのか、こういったユニークな橋梁においてクライアントの理解が得られるのか、そういったことも垣間見れるはずです。聞き終わる頃には、自然となぜこのようなプロジェクトが可能になったかが理解できると思います。昨年の講演会もそういった感想を多くの方から聞きました。
すべて英語ではありますが、アニメーションなどビジュアル的な解説が中心なので、言葉を超えて理解できると思います。
日本向けに、これ以外にもこれからいろいろ準備して、少しずつ実現させていくつもりです。