2008/06/18

都市の構造

パリもブリュッセルも、広場を中心に街路は放射状になっていることが多い。なので、街の中を散策していると、方向感覚がなくなることが多い。格子状の都市構造とはこの辺りが違う。わかりやすく機能的であることから、格子状のプランが生まれてきたことを実感できる。

ただ、方向感覚がなくなることで、目的地に向かっていたつもりが、違った方向に進んでいることが結構楽しかったりもする。思いもよらなかった場所に出会うからだ。迷うことは必ずしも悪いことばかりではない。

機能的であることが必ずしも良いこととは限らない。多少使いづらくても、わかりにくくても、そのことによって別の価値が生まれることもある。道が通過し、歩くだけの場所でないように。計画学的な機能の分類だけでなく、都市や空間をみていくことの重要性をあらためて実感している。