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2010/09/13
コンペ
zwolleのコンペを無事提出。今回の提案は、条件が厳しい中であるからこそできたかたちとなった。そもそも歩道橋の線形がS字ということがはじめから決まっていて、架設場所も自由度がほとんどなかった。街の歴史や敷地の特性を考慮した上で、素材、大まかなデザインの方向性(ここでは透明性)を決めたあとは、条件と力学に則ってかたちを模索していった結果が最終的な提案となった。非常に軽やかで繊細な2つのアーチが交差するユニークなかたちを提案できた。
力学をベースにすると、ある一定の既知のかたちに収束していくのが通常である。しかし、そこに様々な条件が加わることで、最終的なかたちは独特のものが生まれてくる。既知のかたちに収束しない構造解析の方法もあるが、一方で条件の設定と力学を組み合わせることでその場所特有のかたちを導く方法もある。場所性とはそんなことからも紡ぎだされるのかもしれない。そしてそのプロセスは、力学という自然の法則と、場所の条件が組合わさるがゆえに、共有可能なものになる。
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渡邉 竜一
Architect
This blog is about engineering, design and everyday life in europe.
ステュディオハンデザインを経て、Ney&Partners勤務。
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