アントワープ環状線のプロジェクト。去年ここにも少し書いたが、橋梁案への対案として生まれたトンネル案。住民投票を経て、最終的な判断は、トンネル案に決まった。コンペで決まった橋梁案だったが、その計画のひとまわり外側にトンネルを通すという対案が持ち上がって、昨年から議論が行われていた。市の景観を保全するという観点がポイントとなったようだが、計画地は工業港付近であるし、新しいものとの共存をうまくやっている街なだけに、少し残念。
ただ、トンネル案も問題を抱えていないわけではなく、コスト面でのデメリットがある模様。対案を紹介したPR活動では、コスト面は問題ないと書かれていたが、非常に漠然としたもので、今後ここが問題になっていきそうだ。いつものことだが、巨大なプロジェクトは政治的なにおいがする。