ブリューダー・クラウス・フィールド・チャペル。
Wachendorfという駅からタクシーに乗って20分ほど。バスもあるようですが、本数が非常に少ない。全く英語は通じず、ドイツ語。同行者が行き先を伝えるためのドイツ語訳をメモしていたため、教会付近までタクシーでたどり着く。遙か彼方にそれらしきものが見える。周囲は起伏の緩やかな草原。初夏の日差しは思ったより強い。
一つの建築をみるために、世界中から人が集まるのだろう。僕ら以外にもあとからあとからぽつぽつ教会へ向かう人がみえる。この長いアプローチの時間が小さな教会のために費やされる。一つの建築をみるための非常に心地よい時間だった。時間がゆっくりと流れているのを実感できる。現代でもこういった構造物の在り方がある。小さな村のための小さな信仰のために創られた教会。アプローチ道には村の人がつくったと思われる手書きの案内があった。