2010/05/28
過去の作品
今回案内したネイ事務所の作品はクノッケとテルビューレン、HVVの3つの歩道橋。テルビューレン通りの歩道橋は初期の作品で、橋のプロジェクトが増え出すきっかけとなった作品。HVVはこれも初期の作品で、ディテール部分にローランの思考が垣間見られる。初期の作品を見ると、後々の重要な思考の断片が見られるのでなかなかおもしろい。特にHVVは、さほど構造的に特徴は無いが、階段のささら部分が通常に比べ高くなっていて、後の手摺りと構造部材が一体になっていくスタリールの開閉橋や、桁と床版の位置関係をデザインしていくことで経済性を確保していくテムズ橋などの思考との類似性を感じる。