ブリュッセル7時19分発インターシティでロッテルダムへ向かう。
鉄道が時間通りに動いていなく、途中低速運転になったりで、予定より30分ほど遅れてロッテルダムに到着。ロッテルダムセントラル駅はちょうど新駅舎の工事真っ最中。サンドイッチを買って、ユトレヒト方面への電車に乗り換え2時間、zwolleに到着。片道だけで4時間。。おまけに真冬のような寒さに加え、雨まで降っている。よく考えればオランダ北部に位置する街だからブリュッセルより寒いのは当然だが、この日は特に寒かった。
雨がひどかったので、カフェで休憩。簡単に今回のデザインの方向性をローランと話す。
今回歩道橋をかける予定地は、歴史的に重要な入り江の一つ。ちょうどその場所にかけることになるので、反対意見も多いようだ。小さな街だが、河川に中にある中心市街は、レンガを使った趣ある街並であるため、保存していこうとする住民の関心も高い。今回の架設予定地は、街のメインの通りと新しい住宅予定地をつなぐものだ。市としては、住宅地の利便性や街としての発展のために、ここに歩道橋を建設したい様子。また、架設場所は限定されており、しかも周囲の既存の構造物などからの制約でかなり厳しい条件である。架設場所を少し変えることでもう少しいい方法があるのだが、それは許されていない。歴史的な街並に対して配慮と同時に、厳しい条件の中でどういった提案をするのかがガキとなる。
2時間ほど周囲をまわって、遅めの昼食。ニシンの塩漬けマティエス。刻んだタマネギと一緒に食べる。これが生臭くなく、非常においしい。初夏から漁が始まり、冬に向けての保存食として昔からつくられているそう。保存が利くため、周辺の国への売り歩くことで厳しい冬の中での重要な収入源であったようだ。
戻りの時間もあるため、この後中心市街を少し散策して、ブリュッセルへ。zwolle駅駅舎の屋根は、19世紀の構造体を1995年に改修したもの。小さいながら円筒形のホームの屋根は、非常にシンプルで心地いい。ポリカーボネートの開口部から柔らかく光が差し込む。一部もう少しうまくやれたのではないかという部分はあるものの、古いものを使っていこうとする姿勢を感じる街だった。
ブリュッセルへは18時過ぎに到着。自宅に戻ってから、事務所の同僚フィリップと食事。21時過ぎからブリュッセル郊外のケニー(事務所の同僚)の誕生日パーティーへ。少し飲み過ぎて1時に帰宅。