今回の東京。少しだけ時間があって、祐天寺へ。5年住んだ街。
おいしい中華料理があり、お蕎麦屋、もつ焼屋、行きつけの酒屋さんがある。なにかといつもお世話になっている家具屋柿八さんもここにある。大切な友人もたくさんこの近くに住んでいる。東京によった際、時間があるときにはこの街に立ち寄ることにしている。
地名にもなっているお寺、祐天寺。大きな桜の木が境内にあり、春には桜が満開、小さいけれど心地のいい場所。
東京で自分の風景として捉えられるのは、この界隈だ。人は時間をかけて風景を共有し、自分のものとしていく。
場所、人、時間が揃って風景は自分のものになるような気がする。
自分の生まれた場所以外では、仙台、祐天寺があり、少しそんな感覚をブリュッセル、熊本にも感じ始めている。
何でもすべて揃う便利な場所よりも、そんな場所を大切にしたいし、そういう場所に関わる仕事をしていきたい。大都市でなくても、僕が心地よさを感じる小さな場所をつないでいくことでできることがあるのかもしれない。僕は、いつも人に出会って、場所に出会って、少しずつ前に進んでいる。