いま企画している展覧会では、昭和初期の土木エンジニアの図面を展示する。昭和初期の図面をどう感じるかという感覚を実感するために、根津にある立原道造記念館に行ってきた。立原道造の方が有名ではあるが、一般から見ればこんな感じなのだろうというのは想像がつくと思ったからだ。
2フロアの展示で、建築図面、絵画、詩が展示してあった。展示解説もしっかりしており、解説を読みながら見ていく。解説はそれぞれ場所ごとに概要が400字程度。また2フロア全体で6カ所程度。これ以上だと読みたくなくなる気がした。知っていたものもあったが、ほとんどは初めて見たものばかりだった。展示の仕方はガラスケースの中に展示するよくある形でおもしろみはないが、解説がしっかりしていることで、展示物に入り込むことが出来た。
解説は質のよいものをほどよくが良さそうだ。思いを込めすぎて詰め込み過ぎると何も伝わらなくなる。