2010/04/02

ルクセンブルク

ルクセンブルクに行ってきた。まだ夜明け前の早朝5時に家を出て、朝一のインターシティで3時間。快晴だったがブリュッセルより寒い。ビザの手続きでユリングスターの役所へ。建て替えられたばかりで綺麗な建物。パスポートのコピーと住民登録証明をとって、30分ほどで終了。移民局に移動して書類を提出。ものの1時間で終わってしまった。前回あんなに大変だった作業が、今回はあっという間に終了。一度許可が出てからは更新はさほど困難ではないようだ。とはいえスタンプをもらうまでは油断できない。




今日は金曜。電車の時間まで余裕があったので、市内を少し散策。歴史美術館に立ち寄る。ルクセンブルク市の始まりから現在までの歴史が細かく展示されている。この種の展示の中では、非常に見やすくおすすめ。1000年にルクセンブルクという名称が書簡に登場してからの街の様子が時代ごとに同じサイズの木製模型で展示されている。街の変遷がよくわかるし、シンプルでいい。模型と合わせて資料を見ていくと、どのように街がかわっていったのかがよくわかる。ちょっとした展示方法の工夫で、魅力的になるのだと思う。この国は外国人の比率も多く、ルクセンブルク語以外にフランス語、ドイツ語の3カ国語はほとんどの人が話せるし、英語も普通に通じる。国際的な国だ。しかも世界でもっとも裕福な国でもある。


街は小さいながらも、城壁に囲まれた要塞都市で、1000年頃からの古い遺跡群と、緑に囲まれた美しい街だ。以前にも書いたが、僕はこの街が好きだ。スイスとルクセンブルクは自然と人工物のバランスがほどよく、生活という面でのクオリティが高いと思う。パリやロンドン、アムステルダムも楽しいが、やはり自然の中にバランス良く住むという点では、これらの国の街の方が僕はより好きなのだと思う。便利さとか現代都市の持つ楽しさとは、別の価値がこれらの場所にはあるのだと思う。きっとそれは現代都市のオルタナティブとして価値を持ってくる気がしている。