2010/04/25

週末

金曜日、ドリスバンノッテンのストックセールへいくためアントワープへ。電車で30分、気軽にこれる距離。会場は港湾部の倉庫。早く着きすぎたためまだ始まっていなかった。中心市街に戻ってモード美術館へ。今開催中の展示はブラックファッション。ファッションにおける黒の意味を探る展覧会。

これまでアントワープはもう4,5回訪れているが、港湾地区から中心部へのルートは今回が初めて。おもしろかったのが通りによって街の表情が異なっていたこと。18世紀ー19世紀初頭の石造りもしくはアールヌーボー調の装飾豊かな通りと20世紀の大量生産によってつくられた荒っぽい雰囲気の建物が並ぶ通りが入り交じっている。通るルートによって街の感じられ方が全く異なるのだ。アントワープの街の面白さはこういった部分にもあると思う。様々な要素が入り交じりながらも、新しいものへの関心が常に街の中で感じられる。もちろん規模から考えれば大都市ほどの情報量はないが、独特の雰囲気を持ったものがちらほらある。毎回訪ねるたびに少しずつだがおもしろい場所が見つかる。

モード美術館と街を散策しつつ、港湾地区へ戻る。ちょうどストックセールの会場は、新しいノイトリングの美術館の前だった。美術館は、この日オープニングだったようで関係者らしき人々がつめかけていた。ノイトリングの建築はオランダでたくさん見ていたが、やはりいい。この美術館も他の建築同様、建築としての存在感があり、どこかポップで身近に感じられる。わかりやすいのだ。最先端の新しさというのではないが、独特のボリューム感と色彩、そしてわかりやすいデザインが見ていて心地いい。この美術館の意匠も、アントワープということで手の形をした金物がファサードの大判タイルの装飾に使われている。わかりやすさと独特の形をしたボリュームによって、記憶にしっかりと残るし、瞬時にデザインが理解されるのだと思う。一般のオープニングはもう少し先のようだが、オープンしたら内部をみに行こうと思う。

ストックセールもいいものが見つかったが、何よりこの美術館が良かった。