2010/04/10

展覧会

展示は300mmほどの3Dプリント模型70個と3つの巨大な模型、1200mm×1800mmの壁面展示用パネル60枚、映像といった構成。今日は展示パネルのデザイン作業。事務所の大型カラープロッターで原寸で出力してみたら、想像以上に大きい。原寸を確認しながら、レイアウト作業。プロッターの用紙幅が900mmなので、原寸ですべてを出力することは出来ないので、縮小版と原寸を見比べながらデザインを進めていく。もちろん最後はつなげて確認するけれど、最初からやるのは時間がかかるのでこの方法で進める。人の身体スケールに直接関わるサイズなので、いわゆる紙ものとはちょっとデザインのポイントが異なることに気がついた。一つ一つの大きさや位置が身体スケールと呼応する。つまり近くで見る時と遠くから見る時で、気になるグリッドやフォーマットのラインが変わってくるのだ。




遠くから見た時は、縮小版で見て心地いいフォーマットにのせてあげつつ、近くで見た時には特定のフォーマットのラインが心地よく効いてくるようにしようと考えている。つまり2重に仕掛けを組み込む感じだ。ステュディオハンで関わった仮囲いのデザインや、一昨年関わったHans展の時もある種のスケール感を考えたが、今回の壁面パネルのレイアウトもその延長にある気がする。もう少しいうと、展示会場は天井高がある(5-5.5m)ため、1/50の模型でもバランスを確認しながらデザインしている。なかなかおもしろいフォーマットが出来そうだ。写真は原寸で出力したもの。実際はもう少し高い位置に展示することになる。

水曜まで段階的に入稿なので、気が抜けない日々がしばらく続く。壁面パネルは厚み5mmのForexというプラスチック製で、今後の巡回展で使えるように考えている。